人生の成功とは?時間戦略

第7章

成功する為には長時間労働が不可欠 ~弱者の時間戦略~

 

 

◎世の中はお金か、人間性か

 

孔子のお弟子さんが、孔子に質問したんだそうです。

弟子「世の中にはお金はもっているけど、人間性がダメな人がおりますね」。

孔子「うん、おるなあ」。

弟子「でも、人間性が素晴らしくて、人間の尊さとかね、命の大事さとかわかっているけど、お金がない人がおりますねえ」。

孔子「うん、おる」。

弟子「先生。大体、人間というのはどういう人が一番良いんでしょうか」。

孔子「経済的に富みて、人間の貴さがわかる人が一番良いんだ」。

これが熟語になったのが「富貴」。お酒の名前にありますね。

これを2次元で図表化すると4つに分かれます。

1番は「経済的に富みて人間性も高い」。

2番目はどっちか。100人中97人は、経済的に一度富まないと人間性も高まらない。だから、「人間性は低いが経済的に富んでいる」が2番。

3番目は「金はないが人間性は高い」。

4番目は「金もなくて人間性も低い」。

まあ、反論もあるでしょう。とくに、2番と3番は逆ではないか、いや、3番が1番ではないかと。でも、経営では、金もなくなると人間性も低くなる場合が多い。残念ですが、新聞の犯罪記事を見てください。その9割以上の原因はお金に困ったものですね。

たまにお金はないけど、人間性が高い人がいます。これを「清貧」といいます。何年か前に『清貧の思想』という本が売れましたが、あれを実行に移すのは至難のワザです。

まあ、いずれにしろ、資本主義社会では「経済的に富みて人間性も高い」のが一番。そのためにはまず、凡人は経済的に富むこと。経営者ならなおさらです。

 

ポイント! あなたはどこを目指しますか? いまどこですか?

1番いいのは、お金もちの人格者

2番目は、  お金もちの非人格者

3番目は、  ビンボーな人格者

4番目は、  ビンボーな非人格者

 

◎人生の成功要素

 

「豊かな人生を送る」とかいいますが、人生の要素を大きく分けると「経済力」と「人間性」の2つになります。 清貧の人=マザーテレサとかナイチンゲールとか、貧乏でも人間性の豊かな人もいますよ。でも、実際は、「清貧を一生貫ける人」は極めて少ないですね。

豊かな人生を送るにはどうしたらいいか。通常は、経済的にある程度達成しないと、心の豊かさも実現しないものです。

では、「経済力」を形成する成功要素についてまず見ていき、次にどうしたら「経済力」を形成していけるかを考えてみましょう。

 

・人生はy=ax2+b

わたしは34歳のときにランチェスター法則を知ったんですが、とくに第2法則の、

「攻撃力=兵力数2×武器性能」

が気に入りました。

わたしはラジオやテレビも自分で組み立てるほど電気が好きでしたので、このランチェスターの法則は電気の話と同じだと思ったのです。

「発熱量=電圧×電流2」。アインシュタインのエネルギーの法則も「E=MC2」ですから、まったく同じだと。それで、これは仕事や人生にも応用できると思ったのです。

そこで考えた公式が「y=ax2」。

「y」は仕事の成果で「a」が素質、「x」が時間。

つまり、「成果」は「素質」×「時間」の二乗。

でも、実際はそれだけではないと考え、高校時代に習った「y=ax2+b」という公式を思いだしたんです。これで人生を一行の公式で表せるのではと。

人生を「y」としますと、

「人生・y」=「素質・a」×「時間・x」の二乗+「過去の実績・b」。

これが、わたしの考える人生の公式です。

・「y・人生」

まず、自分の人生=yをどうしたいかを決めましょう。

なにをやるにも目標や夢は大事です。

人生をどういう風に送りたいというのを、遅くても35歳までには決めないといけないですね。人生目標。まずはyを決めること。

でも、なかなか決まりせんね。「いや、それはうちの会社の人事部が決める」とか、「それはうちの嫁さんが決めています」とかね。なかなか決まりません。

 

・「a・才能」

自分の才能、能力を客観的に見つめましょう。

そのためには、「パレートの法則」で考えてみると効果的です。

たとえば、実力100%のフルコミッション=完全歩合営業マンが100人いるとします。すると、1位から20位で全売上の75%を占めます。21~60位で20%。残り61位から100位まででは、人数は多いけれど売り上げは5%しか占めないというのがパレートの法則です。

いまは3つに分けましたが、これを2つにします。すると、1位から10位までで全体の売り上げの半分くらいです。ですから、1位から3位までに入っているといいですが、これ以下だったら、実際は大したことないですね。

自分が100人中10位だったら、順位評価でいくと上の方に見えるでしょう。でも、10位は経済的な力では真んなかあたりなんです。自分の順位評価が20位だったら見た目は上ですが、実態は中の下になるんですよ。60位だったら中の下ですが、経済的には下の下。これを「番外」といいます。

才能を経済的に評価すると、100人中3位以下は価値がないのです。10位以下はその他大勢。40位以下は番外です。

自分一人で事業をしてみたら、自分の才能、能力がどのくらいかが、よくわかります。100人中30位とか40位の人が「俺は平均より上だ」なんて安心して、サラリーマン時代と同じように9時-5時で週休2日では一発でアウト。

「パレートの法則」で分析すると、ほとんどの人は中の下以下になるのです。

 

・「x・時間」

xは努力・忍耐。でも、努力とかは抽象的なんでね。

計測できないから、これは「時間」とします。投入時間。これには二乗がついています。時間は、計測しやすいものですね。

 

・「b・過去の蓄積」

過去の蓄積を大ざっぱに分類すると、以下のようになります。

①親の財産 ②親の七光り ③親の事業相続 ④自分のお金 ⑤不動産 ⑥学歴

それぞれ、くわしく見ていきましょう。

①「親の財産の相続」。土地とか有価証券とかお金とか。わたしの場合は爺さんの代からサラリーマンで、まあ、大体爺さんの代からサラリーマンだったら、ほとんどありません。わたしなんか、父はむかしの国鉄で公務員。56坪の土地を残しましたが、8人兄弟で分けようがない。まあ、いまは子供の数が少ないから多少の財産は相続できるかも知れませんがね。

②「親の七光り」。いま、地方の県会議員の75%が2代目。もう政治というのは相続の時代なんですね。わたしなんか絶対に投票したくないですがね。政治を私物化させるのはたまらないですから。でも、こういう世界では親の七光りの力はあるんですね。これに対し、サラリーマンだったらなにもない。よほど有名企業の役員とかだったらあるけれど、普通はないものでしょう。

③「親の事業の相続」。跡継ぎ。2代目。ボロ会社なら継ぐのも大変ですが、会社も安泰で年商が30億くらいなら、継いで自分が40歳くらいで年収も2000万円はとれるでしょう。経済的には悪くないですよね。

④「自分で築いたお金」。最近の調査によると一世帯の平均預金が1500万円。ほんとうですかねえ。大体、家のローンとか借金もありますからね。子どもの養育・教育資金などを考えたら、実際に使えるお金は少ないですね。

⑤「不動産」。バブル時代のように土地が値上がりして1億とかなってればいいですが、いまの郊外の家やマンションなんかはローン以上の価値はないですね。

⑥「学歴」。独立後も、実力や人柄が同じなら、一般に学歴がある人の方が有利ですね。実力社会になったとはいえ、今でも学歴のメリットは少なからずあります。

(⑦)あえていうと、男性の場合、「嫁さんの実家」が⑦にあるかもしれません。いまは一人っ子や兄弟の少ない人が多いですから。場合によっては、嫁さんの実家に財政的に助けてもらうという手があります。

しかし、大体75%の人はこの「b・過去の蓄積」がありません。よそから移ってきて、代々の資産がないため、都会に住んでいる人のほうが過去の蓄積が少なくなっているようです。

 

・独立したら自力で勝負するしかない

自分の成功の要素を棚卸してみましたか?

おそらく、多くの人は、「a・才能」は中の下以下でしょう。「b・過去の蓄積」もない、あっても1つくらいの人が多いのではないでしょうか。

つまり、独立したら、普通は自分の実力でやるしかないのです。

人生目標で高いところを目指したら、それが実現するかどうかの可能性は1つしかないのです。その可能性とはなにか、どうすればいいのか、以降、くわしく見ていきましょう。

 

ポイント! 人生の成功要素を棚卸しよう。

「y・人生」=「a・才能」「x・時間」二乗+「b・過去の蓄積」

それぞれの要素がどのレベルに位置するのかを、まずは見極めよう。

 

◎「a・才能」も「b・過去の蓄積」もなくてもガッカリしない

 

大多数の人は、わたしも含めて「a・才能」も「b・過去の蓄積」もない。aもbも定数ですから、変えることはできません。

しかも、それでも「y・人生」をより良くを送るにはどうしたらいいか。

あとはxを上げていくしかありません。x=努力=時間。これはいくらでも、自分の意志で上げることが可能なのです。しかも、xは二乗になる。

つまり、aもbもなく、それでも人並み以上の成果を望むのなら、長時間労働は不可欠なのです。

素質とか才能が恵まれていない人が、優れたなにかを身につけるには、一定以上の量稽古をしないと技がでてきません。量稽古をしないと質や才能も磨かれないのです。

わかりやすいのはスポーツの世界です。サッカーの下手な人が、人より遅くきて少しだけ練習して早く帰ってでは上達しません。野球もマラソンもみな同じです。

xという努力=時間を上げない限り、すべては実現しません。「a・才能」も「b・過去の蓄積」も、まして人間性もあまり高くない人が、なにかを成し遂げるには、長時間労働を一定期間続けないとならないのです。

なかなかいまの時代に合わないですけどね。

 

ポイント! 「a・才能」も「b・過去の蓄積」もないあなたは、

「x・時間」を上げることで「y・人生」を思うままにすることが可能だ。しかも、「x・時間」は二乗作用が効く。

 

◎人の3倍働くとは、時間でいえば1・7倍でいい

 

では、どれくらい働いたらいいか。まず物差しがないと比較できませんから、物差しを設けましょう。

一般的には8時間労働(昼休みを除いて7時間)としている会社が多いので、7時間を基準にすることにしましょう。そして、その何倍働けばいいかを考えていきます。

y=ax2+b。xには二乗がついています。

ですから、たとえば人の2倍働くといっても、単純に時間を2倍にするのではなく、√をかければいいのです。

7×√2。√2は1・41ですから、7×1・41=10時間。人の2倍働くといっても、10時間でいいのです。そのくらい働くと、人の2倍くらいのアウトプットがだせるようになります。よくいいますよね、「できないのなら人の2倍やれ」と。労働時間でいうと、労働時間2倍の14時間ではなく、人よりたった3時間多い10時間でいいのです。

同じように計算してみればいいのです。

人の3倍働こうと思ったら、7×√3で12時間。

人の4倍がんばってみたいという場合は7×√4で14時間。物差しが7時間ですから、労働時間を単純に2倍すれば、人の4倍がんばったことになるのです。

5倍は7×√5。√5は2・23ですから15~6時間。

才能が中とか劣った人が、どれくらい働けばそれなりの成果=アウトプットをだせるか。これはランチェスター法則を応用した必勝の法則というのがあります。アメリカ・コロンビア大学のバーナード・O・コープマンがシミュレーションして計算したんです。

すると、約3倍を投入すると大体勝てるようになります。

それで3倍が「必勝」。よく必勝といいますでしょ。でも、はちまき締めるのが必勝ではないですよ。平均の3倍働くのが必勝なんです。でも、ルート3ですから12時間でいい。

4倍が「圧勝」。つまり、1日14時間働けば、才能が劣る人でも絶対負けません。

なかには「死んだつもりで頑張る」という人もいますが、これを「決死型」といいます。

いまのは一日あたりですが、1年単位ではどうなるか。

年間100日程度の休日を除いた中小企業の平均は1850時間。

これが3倍の必勝型ならルート3で3200時間。

4倍の圧勝型が3700時間、5倍の決死型が4140時間となります。

自分はどうも人より才能や実力が劣ると思った人は4140時間。

これを10年から15年くらい続ければ、いいのです。

 

ポイント! 「必勝」は人の3倍働けばいい。3倍とは労働時間で1・7倍。

「圧勝」は人の4倍働けばいい。4倍とは労働時間で2倍。

 

◎「思いは実現する」に必要なこと

 

こういう話をするとだいたい、「いやー、そんなに働かなくてもいいでしょう」といわれます。でも、一代でなにかを成し遂げた人たちがどのくらい働いていたか知っていますか?

世界の偉人伝などを読んで概算すると、エジソンは年間6500時間で、それを40年間。キューリー婦人も5000時間を35年はやってますね。本田宗一郎さんは一代で世界のホンダをつくった人ですが、あの方も5500時間を35年やってます。

以前、ラジオを聞いていたら、ホンダ元社長の入交さんが出演していて、本田宗一郎さんの話をしていました。あるとき、本田さんが仕事をしていて、嫁さんが昼飯をもってきたら、「おい、かあちゃんよ。今日はだれもでてこないがね。従業員は辞めたんかね」と。すると嫁さんは、「なにいってるの、今日は正月よ」と。それで本田さんは「ああそうか」といって、また仕事を始めたそうです。それぐらい、休みなく働いていたそうです。

京セラ創業者の稲盛さん。もう第一線は引退しましたが、あの人も、5000時間を30年以上やってますよ。そんな天才や偉人でも、やっぱり長時間労働なんです。

ですから、才能にどうも自信がない人は、長時間労働をやらない限り、自己実現はむずかしいものでしょう。

人生をどうするかという目標を立て、ほんとうにそれを実現するには、まず自分の「a・才能」を測定する。100人中、あるいは1000人中自分は何番目くらいか。それを考えて、「b・過去の蓄積」を考え、それから、どれくらい働けばそれが実現するかを考える。前項で述べたとおりです。

アメリカの自己啓発の本はどれも「思いは実現する」と書いています。でも、思って願って、紙に書いて眺めれば、夢は実現するなんてウソですよ。神社のお札じゃないんだから。

もちろん、思う=夢や目標を明確にするのは大事ですが、問題はその後の行動計画と実行です。それも身の丈にあったもの。才能も過去の蓄積もなく、願うだけじゃ神様も大変ですよ。あなた自身の努力が不可欠なんです。

ある分野で1000人中で3番以内、かつ、強力な営業力があるなら、独立して年収3000万円はいけます。1万人の1位なら億万長者も夢じゃない。まあ、滅多にいませんけどね。だからこういうのを万が一というんです。

 

ポイント! 目標の高さから逆算して、どのくらいの時間を投入すればいいのかを考えよう。

 

時間戦略成功例――現役の成功起業家の場合

企業調査会社のサラリーマン時代を含め、わたしはいままで1万社くらいの企業を見てきました。

この会社はすごいなあと思ったら、その会社の社長に「朝何時にきてますか?」「日曜祭日はどうしてますか?」と1000社は聞きましたね。いまでは、社長の労働時間を聞けば、経営内容を想定することができるくらいです。

結果は、一代で成功した会社は全部朝が早い。ほとんどが朝7時半迄には出社しています。そして、例外なく長時間労働です。

福岡に「福岡クボタ」という会社がありますが、ここは農機のクボタの代理店で日本一です。この大橋会長は、朝6時半出勤を50年くらい継続。ボロ会社をナンバー1に育てました。

第二地銀トップクラスの「福岡シティ銀行」を創業した四島一二三さんは、朝5時の始発電車で出勤。「四島の一番電車」は地元でも有名でした。

43歳の若さでジャスダックに上場した不動産会社「ディックスクロキ」の黒木社長は、平均睡眠時間が3時間。夜11時に寝ても2時半には起きて仕事しているそうです。

居酒屋大手の「ワタミフードサービス」の渡邊社長も、創業以来ほとんど休みなしで出勤は毎朝5時45分。

ハードディスク用小型モーター世界一の「日本電産」の永守さんも、朝6時台出勤をもう30年間。

「カレーココ壱番屋」の創業者・宗次さんは朝6時に出社してお客のアンケートハガキを読むのが日課。

26歳で株式上場、インターネットの企画営業会社「サイバーエージェント」の藤田社長も、創業期は週間110時間労働でいまも休みなし。

香酢や青汁で年商140億を上げる栄養補助食品通販「やずや」も、課長以上は毎週4日は7時過ぎから会議。

ホワイトデーを考案した「石村萬盛堂」の石村社長も、毎朝6時頃から会社のトイレ掃除を10年以上継続。

38歳の若さで美容外科業界トップクラスになった「聖心美容外科」の山川院長も、3日連続の徹夜を含めて休みなし。

福岡で自己資本比率が90%を越える警備会社「日本ガードサービス」の市川社長も、創業10年間は休みなしで徹夜はあたり前。

ラーメン業界のカリスマ「博多一風堂」の河原社長も、創業期は3年間休みなしで、その後も年間5000時間を15年。

シロアリ駆除等の環境衛生大手「サニックス」の宗政社長も創業以来休みなし。以前は毎日、いまも毎週、朝4時から社員と共に山登り研修。

宅配寿司で九州ナンバー1の「ふく鮨本舗の三太郎」蔀社長も年中無休。

住宅リフォームの「ホームテック」小笠原社長も、創業時は事務所や店舗に泊まり込みなんてあたり前で、休みは年に3日くらい。

この3年で年商3倍の「福一不動産」古川社長も、時間戦略に目覚めた3年前からは朝の出社は5時半。

消費者金融でNO1の「武富士」武井会長に至っては、あなたはなぜ成功したのかという記者の問いに「君たちは夜、寝ているだろう。僕は寝ないんだよ。今日も部長連中と朝5時まで会議をやっていた。まあ、部長が目の前にいることを連想して、実際は一人で考えていたんだがね。負けるはずがないんだよ」と答えたそうです。

 

◎「長時間労働は時代に合わない」か?

 

日本一とか九州一などスゴイ人達ばかりの例を並べましたがね。成功者はほぼ例外なく朝が早くて長時間労働。実際に成功した人がやっていることが正しいですね。

最近は起業ブームとかいい、雑誌なんか読むと、簡単にだれでも独立できるように書かれています。とんでもないですね。

技の才能が100人中3位以内ならいいですよ。天才はいいんです、長い時間働かなくても。でも、凡人は働く時間が年間3200時間以上でないとダメです。独立する場合、とくに最初の5年間は年間3700時間以上必要です。

「だれでも簡単に楽に成功」はうそ。絶対そういうことはありません。

「長時間労働しなさい」というのはね、ウケが悪いです。イメージも悪いし、格好も悪い。汗水垂らして働くなんてね。

でも、一つの分野で考えて考えて、一つの狭い分野でもの凄い時間を投入しないと、人のできないものを身につけることはできません。いまは大企業でも定年まで勤めるのは至難の業だし、ましてや独立起業する人はゼロからのスタートとなります。軌道に乗っても、遊んでいればすぐに環境の変化やライバルに抜かれる。

とにかく、天才以外の凡人が、人より抜きんでて豊かな人生、経済的に豊かになるには、長時間労働は不可欠なんです。これを正直に書いているビジネス書や経営書は非常に少ない。

いかに時間を効率的に使うかなんて本はたくさんありますが、それは質の分野。バカや凡人は、まず絶対量の時間を増やさねば、質も上がりません。

 

ポイント! 天才でないあなたは(天才だったら話は別ですが)、長時間労働以外に豊かになる道はない。それがいやならサラリーマンに戻ればいい。

 

◎時間の使い方

 

凡人は、長時間労働しないと、なに事も成し遂げることはできません。

では、どのように時間を使えばいいのでしょうか。

ポイントは、狭い分野に集中して投入して研究することです。どの分野に投入するかは35歳くらいまでに見つければいい。そのためには転職もドンドンすればいい。

一つの分野に入門クラスで500時間。

たとえば簿記会計であまり好きでない人は、夜学にいってその後本や参考書で500時間くらい勉強すれば、ある程度わかるようになります。

ですから、知識というのは投入時間で決まります。1000人のなかで上から5位以内になるには累計5000時間は必要です。投入時間も桁ちがいになります。

日本全国レベルで上位にいくには、つまり、ある仕事(1万人単位と考えて)で3位以内になるには、一つのことに1万時間はかける必要があります。

日曜祭日を使って1日に7時間投入したとしますね。1万時間を7で割ってください。何日かかるか。20年かかります。

一つの狭い分野で、1000人から1万人のなかでもトップクラスになるには、日曜祭日も7割位を投入していって、15年から20年かかります。

普通の人が、人にできないものを身につけるには、1万時間は必要でしょう。もって生まれた素質の高い天才ならいいですが、そうでなければ日曜も半分以上ぶち込んで10年ではちょっと難しいですね。その程度では他流試合をやったらコテンパンですね。

実際に一人でやってみたらわかります。サラリーマンとして会社にいるときは集団の力だから、わかりにくい。それくらい、現実は厳しいものです。

長時間労働なんてイヤになったかも知れませんが、自分は凡人だが、なにかで自己実現したい、独立して成功したいという人はね、この時間戦略は非常に大事です。

食べるためだけの長時間労働は悲しくて貧しい気持ちになりますが、自分の才能と、人間性を磨くために時間を使うのであれば、けっして貧しい心にはならないと思います。

 

ポイント! 時間は一つの狭い分野に絞って投入しよう。

 

時間戦略5大原則

 

原則その① 人生の方程式。

y=ax2+b。まずは自分の目標と現状を確認しよう。

原則その② 「a・才能」「b・過去の蓄積」がなくてもガッカリするな。

原則その③ 「x・時間」を増やせば必ず成功できる。

原則その④ 時間を投入するポイントは、

  • 狭い分野に絞って
  • 長期間にわたって

原則その⑤ 成功した先人を見よう。成功に比例した仕事時間を費やしている。

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