イスラム国で自分探し

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シリアで無差別テロや殺人を繰り返す「イスラム国」。その殺人戦闘員として働くことを、全世界80カ国から数万人が選んでいる。就職先として。欧米が多いが、日本人はまだいない。先日、26才北海道大学生がイスラム国で働こうとシリア行きを画策してたが、私戦?なんとかの法律違反?で身柄を拘束された。なんで北大生がイスラム戦闘員になろうとした?「就活に失敗したから」「どうせ自殺しようと思っているから、シリアで戦闘員として死ぬのも同じ」と、フリージャーナリストのインタビューで答えている。たぶん、これは本心だ。ヤケクソの。自暴自棄。

 

北大生なのに?が、26才で大学生という時点で、エリート大学生ではない。落ちこぼれている。北大生なら新卒で大企業には入りやすい。しかし、この北大生は26才という時点で落ちこぼれ。かつ、こんな行動を起こす時点でアウト。性格が。海千山千の人事には見抜かれるだろう。が、じゃあ、人生が終わりかというと、有名大学⇒大企業のエリートコースが終わりというだけで、立場は26才学歴なし職歴なしニートとほぼ同じ。

 

求人検索すればわかるが、就職先は山ほどある。大企業はないかもだが、世間の99%占める中小企業は、学歴も職歴も経験も不問で採用する会社は全国で数万社ある。求人数は数十万件? 今、ハローワークの求人サイトで「福岡市 26才 一般(フルタイム)」と検索したら、約1万件出てきた。勤務地不問だと63万件。札幌市でも似たような結果。

 

つまり、選ばなければ、仕事はいくらでもある。普通の北大生と比べると落ちこぼれだが、可能性は無限大。と、チャレンジできるかどうか。

 

「イスラム国」参加計画、男性も聴取 ※以下の朝日新聞より抜粋メモ http://goo.gl/CwrKvx

 

中東の過激派組織「イスラム国」北海道大の男子学生(26)が戦闘員として加わろうとしたとされる私戦予備・陰謀事件で、千葉県のアルバイト男性(23)が8月、学生とともにシリアに渡ろうとしていたことが捜査関係者への取材で分かった。男性は周囲に「戦争に関心がある。気が済んだら帰国する」と話していたといい、警視庁公安部が参考人として事情を聴いている。

 

 

公安部によると、この男性は学生と同様、東京・秋葉原の古書店関係者が店に掲示した「勤務地:シリア」などと書いた求人広告を見て応募。古書店関係者は7月ごろに男性と学生を「イスラム国」への渡航経験がある元大学教授に紹介し、元大学教授が2人をフリージャーナリストに引き合わせたという。

 

 

フリージャーナリストは常岡浩介氏(45)。常岡氏の話では、「イスラム国」の取材のため、2人と一緒に8月11日に隣国・トルコに向けて出国する予定だったが、男性が当日朝になって「母親にばれて自宅から出られない」などと元大学教授を通じて連絡してきたという。

 

男性は当時、コンビニエンスストアでアルバイトしており、兵器などに強い関心を見せていた。「自分の趣味を満足させるために戦闘に参加する。シリアで死ぬ気はない。気が済んだら帰る」と話し、学生と「迫撃砲の撃ち方」などを語り合っていたという。

 

捜査関係者によると、学生は古書店関係者から渡航資金として十数万円の提供を受けたが、「パスポートがなくなった」として8月の渡航をあきらめ、今月7日に再び渡航を目指していた。常岡氏と別の便でトルコに向かい、現地で連絡を取り合う予定だったが、6日の公安部の捜索で旅券を押収された。

 

学生は戦闘員として組織に加わろうとした理由について「就職活動がうまくいかなかった」などと公安部に話している。また、元大学教授は朝日新聞の取材に対して、「イスラム国」支配地域の司令官に「学生らが『イスラム国』に参加する」とのメッセージを送り、「受け入れる」との返信を受け取っていたことを認めている。

 

■「現実逃避できる」大義なく戦地へ

 

実際に戦闘地域に入った日本人がいる。どんな思いで戦地を目指したのか。

 

 

「生きるか死ぬかの勝負がしたかった」。東京都在住の元自衛官、鵜澤佳史(うざわよしふみ)さん(26)は昨春、シリア反政府組織の一員として、政府軍との戦闘に加わった。

 

小学生時代にいじめられた。何もかも壊したかったという。中学卒業後、自衛隊、大学を経て、農産物を売る会社を起こした。でも「極限状態で戦いたい」というあてどない思いが満たされることはなかった。

 

2012年秋、会社を譲り、紛争地行きを計画した。動画投稿サイトなどで現地情報が豊富だったシリアを選んだ。語学を学び、予防接種を受け、海外で1週間実弾訓練に参加した。

 

13年4月、パーカにチノパン、リュック姿でトルコ国境からシリアに入国。イスラムの戒律が厳しくない約250人の小さな反政府組織を選び、一緒に戦いたいと訴えたという。「思想や宗教的な理由はない。ただ強い者相手に力試しをしたかっただけです」

 

すぐに実戦になった。夜間、味方陣地への敵襲。指揮官の言うまま、砲声の方向へカラシニコフの銃口を向けて十数発を撃った。「戦場にいるのは、敵でも味方でも、戦うことを選んだ人たち。それを殺すのがいいか悪いか、問うことに意味はない」

 

同年5月中旬、シリア北部アレッポの刑務所襲撃作戦で、政府軍の砲撃を受けた。目前で数人が死傷。鵜澤さんも右足に重傷を負い、約2カ月後に帰国した。「僕は戦場で憎しみは無かった」と振り返った。

 

13年まで数回、休暇を利用して反体制派の自由シリア軍と行動を共にしたのは、トラック運転手の藤本敏文さん(47)=兵庫県伊丹市。「大義なきWAR TOURIST(戦争観光者)です」と藤本さんは言う。

 

 

きっかけは社会への不満だったという。当時は、仕事で思うような待遇が得られなかった。40歳で離婚し、人生の目標も失った。海外を転々とし、中東に流れ着いた。

 

戦闘員ではない。トレーラーを運転して近所の人を運んだり、写真を撮ったりした。命じられたわけではない。銃撃戦に巻き込まれ、無事にくぐり抜けると「自信」が生まれた。「現地にいると恐怖感や現実感がまひして、苦しみを和らげてくれる。現実逃避ができる」と語る。撮った写真をネットに載せると、反応が来た。「シリアには自分の居場所があった」

 

 

1980年代後半、ソ連が侵攻したアフガニスタンなどで戦闘員として戦ったという高部正樹さん(49)は「最近は『ちょっと戦争に興味がある』『ちらっと体験してみよう』というお手軽感がある。自分の時代とは違う」と話した。(後藤遼太、高橋友佳理、吉浜織恵)

 

■想像力欠けている

 

〈報道写真家、石川文洋さんの話〉 日本人が「イスラム国」の戦闘に加わろうとしていたと聞いて信じられない思いだ。約50年前にベトナム戦争を取材したとき、将校が「大砲を撃ってみないか」と私たち記者を誘った。私は「撃ってはいけない。向こうにいるかも知れない人間たちを殺す理由は何もないはずです」と止めた。戦争とは殺し合いだ。子どもや民間人が犠牲になる。戦闘の意味も理解しないまま「参加したい」というのなら無知としかいいようがない。想像力が欠けているから、そのようなことを考えるのだろう。

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